漫画家メーカー

白い紙にペンを走らせれば、そこは無限の世界です。 うそこ大学・サブカルチャー学部がお届けする『漫画家メーカー』は、あなたの頭の中に眠る「描かれなかった傑作」を、タイトル、売上、アニメ化状況に至るまで詳細にシミュレーションする、夢の具現化ツールです。

今回のサンプルデータである『トロピカルジェラシー埋葬編』。 タイトルだけで読者の心を掴むこのセンスは、天性のものです。 たとえ掲載誌が「月刊ギャンブラー」というマニアックな媒体であっても、アニメ視聴率27.1%という数字が証明するように、面白い作品は必ず世間に届きます。 この「架空の売れっ子作家」としてのステータスをどう楽しみ、どう現実の創作意欲に繋げるか。いくつかの連載プランをご提案します。

１．インパクト抜群の「タイトル」を考える

「トロピカルジェラシー埋葬編」。このタイトルには、ヒットの法則が隠されています。 もし、あなたの作品タイトルがいまいちパッとしないと感じたら、言葉の組み合わせを変えてみましょう。 四字熟語メーカーを使えば、漢字四文字でバシッと決まるカッコいいタイトルが見つかるかもしれませんし、初めての言葉メーカーで初心に帰って、純粋な言葉選びをしてみるのも良い刺激になります。 そして、いつかサイン会を開く日のために、書き初めメーカーで自分のサイン（筆文字）を練習しておくのも、モチベーションアップに繋がります。

２．「印税」と「視聴率」の皮算用

コミック全9巻で1万3000部。少し控えめな数字ですが、アニメ化されているということは、グッズ収入や放映権料が期待できます。 漫画家にとって、お金の話は切っても切り離せません。 この作品がどれくらいの利益を生むのか、年収メーカーで現実的な印税収入を計算してみたり、映画化もされているようなので1億円メーカーで「億万長者になったら何を買おう？」と夢を膨らませてみてください。 創作の原動力は、いつだって「夢」と「野望」です。

３．過酷な「締め切り」との戦い方

週刊連載や月刊連載は、時間との戦いです。 缶詰状態で原稿を描き続けるには、体力とチームワークが不可欠です。 一人で描くのが大変なら、Aチームメーカーで優秀なアシスタント（仲間）を集めて最強の制作スタジオを作りましょう。 また、不規則になりがちな食生活を支えるために、お弁当メーカーで栄養満点の差し入れを妄想したり、息抜きに日本酒メーカーで担当編集者と打ち合わせ（という名の飲み会）をするのも、長く連載を続けるコツです。

４．メディアミックス展開の可能性

「映画化1回、ゲーム化0回」。このデータは、今後の伸びしろを示しています。 映画化されたなら、次はどんな展開があるでしょうか？ もし、国民的アニメ映画を目指すならドラえもん映画メーカーで超大作のタイトルを考えてみるのも一興です。 また、ゲーム化されなかった理由を分析し、次回作ではスマホメーカーで大ヒットするソーシャルゲームの原作を狙うか、あるいはアイドルグループメーカーとコラボして主題歌を歌ってもらうなど、プロデューサー視点で戦略を練るのも楽しい時間です。

５．作家としての「プロフィール」

作品だけでなく、作者である「あなた先生」自身のキャラクターも重要です。 読者は、作者のパーソナリティにも興味を持ちます。 プロフィールメーカーを充実させて、ミステリアスな覆面作家を気取るか、それとも親しみやすいキャラクターで売るか。 もし、ジャンルが「邪道」すぎて世間の評価が気になるなら、印象メーカーで読者からの好感度をこっそりチェックしておきましょう。

結論として

漫画家になる夢、諦める必要はありません。 このメーカーの中では、あなたはいつでも大先生です。 さあ、ペンを（マウスを）握ってください。次回の締め切りはすぐそこですよ。