メダルメーカー

オリンピック選手でなくとも、我々は毎日何かと戦っています。満員電車という名の格闘技、ランチタイムの行列という名のレース、そして出世競争という名のイス取りゲーム。 うそこ大学・表彰委員会は、そんな名もなきアスリート（一般市民）の功績を可視化するため、この『メダルメーカー』を開発しました。

画面に現れる銀色や金色の円盤。そこに刻まれた「競技名」は、あなたの人生における隠れた得意分野を示唆しています。 今回のサンプルデータである「イス取りゲームW杯・準優勝」のように、一見ふざけたタイトルであっても、そこには確かな「競争力」と「運」が存在した証です。 このメダルを胸に、どう次のステージへ進むべきか？ メダリストのためのキャリアパスを提示します。

１．「準優勝」が意味するポテンシャル

もし結果が「銀メダル（準優勝）」だった場合、それはあなたがトップランナーになれる素質を持ちながら、何かが少しだけ足りなかったことを意味します。 その「あと一歩」を埋めるにはどうすればいいか？ フィジカル面で押し負けたのなら、つよさメーカーで基礎的な戦闘力を測定し直し、体操メーカーでしなやかな筋肉をつける必要があります。 あるいは、イスに座る瞬間の判断力が鈍ったのなら、名探偵メーカーで洞察力を磨くか、改造人間メーカーで反射神経を機械化して、次は金メダルを強奪しましょう。

２．「競技種目」から適職を探る

メダルに刻まれた競技名は、あなたの天職へのヒントです。 「イス取りゲーム」が得意なあなたは、限られたポストを争う生存競争に向いています。転職メーカーや年収メーカーを活用し、よりハイレベルなイス（役職）が用意されたフィールドへ移籍することを検討すべきです。 もし「寝坊世界選手権」のような不名誉なメダルだった場合は、真人間通信簿メーカーで生活習慣を見直すか、逆にその才能を活かしてコビトメーカーのようなのんびりした世界へ亡命するのも一つの手です。

３．メダルを「換金」するという発想

名誉は腹の足しになりませんが、メダルそのものには（概念上の）質量があります。 この栄光を資産価値として捉えた場合、どれくらいの価値があるのか？ 賞メーカーで他にも受賞歴がないか確認して実績を積み上げ、1億円メーカーでそのブランド力を背景に巨万の富を得るシミュレーションを行いましょう。 また、自分へのご褒美として、獲得したメダルを肴に日本酒メーカーで祝杯をあげるのも、メダリストの特権です。

４．栄光を「記録」し、後世へ伝える

メダルは箪笥の奥にしまっていては意味がありません。 プロフィールメーカーを確認し、輝かしい受賞歴として「イス取りゲーム世界2位」もあるんだぜ！と周りに伝えましょう。 周囲が「すごい！」となるか「は？」となるかは賭けですが、印象メーカーで世間の反応を事前にリサーチしておけば傷つくことはありません。 そして、この栄光のDNAを絶やさないために、ファンタジー家系図メーカーで子孫たちがどのような偉業を成し遂げるか、未来の表彰台を夢見るのも良いでしょう。

結論として

金メダルだけが勝者ではありません。 参加することに意義があり、そしてネタにすることに価値がある。 このメダルは、あなたが今日一日を生き抜いたことへの、うそこメーカーからのささやかな敬意です。 おめでとうございます。表彰台へどうぞ。